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精神外来

風邪や頭痛、腹痛、ねんざ、など一般的な病気やケガ、体調不良で病院や医療機関を受診する際には心の葛藤や大きな抵抗はあまりありませんが、精神外来や心の病は社会的偏見を持たれやすい領域です。精神外来は心のバランスを崩して病に苦しむ人を柔軟に受け入れる専門領域として多くの医療機関に設置されています。精神外来では過重なストレス障害、自閉症、統合失調症、うつ病、ノイローゼ、不眠症、拒食症、認知症、アルコール・麻薬・薬物などの依存・中毒障害など心の病を抱える患者さんの診察・治療を専門に行いますが、こうした精神疾患の症状や徴候があっても精神外来という敷居の高さになかなか受診できないでいたり、先入観から相談をためらい躊躇する患者さんも少なくありません。ましてや心に何らかのトラブルを抱える患者さんであるため患者さん本人が外来にくるというよりも多くの場合、家族が心配して連れてくることが多いのも精神外来の特徴でしょう。

精神外来の精神療法は、2~3ヶ月に1回外来で世間話をするだけのレベルから、毎日1時間みっちりと分析や連想をする精神分析療法までいろいろなものを含みますが、患者さんと精神科医の診療・治療といった接触は全てこの精神療法に入ります。療法では精神科医が患者さんの「一緒にいる」「そばにいる」ということを、自然に行うことが基本になりますが、専門医の最もスキルの差が出やすいところであり、最も奥深い難しい治療です。

また、精神外来では心のバランスを崩した患者さんを深い理解を持って受け入れることはもちろん、家族への配慮も大切です。摂食障害・アルコール依存症・自閉症などの精神疾患は一般的な病気とは性質が異なるため、患者さんの支えとなる家族も病気に対する十分な理解と対処法を知らなくてはなりません。精神外来の医師やスタッフにはこうした家族への説明やフォローアップを行うことで患者さんの治療アプローチをより確実にし、症状の改善へと向かわせて行くことも必要とされます。 

近年は医療の機能分化・細分化が進み、よりピンポイント的に専門領域を追求した外来が増えています。こうした専門医・専門外来は今まで医療機関の受診を躊躇してきた患者さんのニーズに応え、患者さんの身体的健康を取り戻すことで心の健康、社会復帰、QOLなどをサポートする大きな意義を持つ領域です。奇人・変人的差別や、偏見、羞恥心を伴う領域にこそ、医学的な根拠や知識に基づいた信頼のある正確な情報や、より効果的な治療を提供できる専門医師が求められています。 

<参考>精神科医の転職や求人探しの情報

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2013年10月21日 19:26に投稿されたエントリーのページです。

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